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『名探偵アーロンの事件簿』登場人物・用語まとめ/考察

  • 公開日:2019.06.06 / 更新日:2020.03.16


イベント名:名探偵アーロンの事件簿 ~チェスピースの指し示す真実~
開催期間:2019年5月22日~5月31日

ミステリ特有の入り組んだ過去や人物関係で、イベントストーリーを読んでいてよくわからなくなってきたので、書き出してみました。
(あと、探偵ものの児童書のような雰囲気が好きなので紹介も兼ねています)

できるだけ作中で示された客観的事実を明記したつもりです。個人的に考察した内容は【考察】という項目に記載しました。

詳しい設定をつっこんで書くために犯人と被害者とトリックのネタバレ記載があります。気になる方はイベントストーリー既読してから読むことをおすすめします。また、カード台詞からわかる設定も拾っているので台詞ネタバレもあります。

また、スピンオフドラマという設定の『深緑のGymnasium』イベントの作中ストーリーのネタバレも含みます。

【2020/3/16:誤字修正】

目次

  • ジャステル・アーロン (演:握野 英雄)
  • シューティ・ダン(演:御手洗 翔太)
  • ノース・ナイトリー (演:伊集院 北斗)
  • トーキン・グスマン (演:天ヶ瀬 冬馬)
  • ビル・マックイーン (演:信玄 誠司)
  • ナリオ・ホンダ (演:木村 龍)
  • ビーン・サップ
  • ルークス・ホワイト
  • レイン(演:姫野 かのん)
  • パーペチュアル・チェック
  • 12時のパーペチュアル・チェック
  • 血痕がついた古びたチェスの駒
  • スケッチブック
  • 簡易時系列
  • 事件後の犯人の行動
  • 犯人は自室を再捜査されたらどこに隠れるつもりだったのか
  • 犯人が証拠残し過ぎ問題

 

ジャステル・アーロン (演:握野 英雄)

名探偵。謎はすべて解かないと気が済まない性格を自称する穏やかな紳士。
シューティを『シューティ君』と呼ぶ。一人称は『僕』。
難事件を解決し故郷イギリスへ帰るため乗り込んだ列車内で、不可解な人物消失事件に巻き込まれる。

【考察】
決め台詞は『なにせ僕は、謎はすべて解かなくては気が済まない性格ですからね』なのだろうか。

シューティ・ダン(演:御手洗 翔太)

ジャルテル・アーロンの助手。アーロンを『先生』と呼ぶ。
ナイトリーの自室で「Don't forget(忘れるな)」という文言が書かれたスケッチブックを発見する。

【考察】
シューティがスケッチブックを見つけなければ、「Don't forget(忘れるな)」というメッセージは誰にも発見されなかったかもしれない。ひょっとするとナイトリーはシューティが見つけてくれて内心ホッとしていたのかもしれない。

ノース・ナイトリー (演:伊集院 北斗)

投資で財を成した国内でも指折りの資産家。
ロンドンで新しい事業を起こす準備をしている。事業の関係者が列車内で一同に会するパーティーを主催した。列車の乗客の大半は彼が招待した関係者。一人称は『私』。

第一の行方不明者。そして列車内で起こった人物消失事件の犯人。
『ノース・ナイトリー』は偽名。真の名は『ピース・ボーダー』。スクール出身にしてルークスの友人。

ルークス失踪の真実を独自に突き止め、長い期間をかけ復讐を計画。偽名も計画の一環。
アーロンの推理によると、計画の概要は「『12時のパーペチュアル・チェック』の都市伝説を知る客を集め、一連の失踪事件を事件としての追求を免れ、超常現象として扱われるようにする」というもの。

ナイトリー本人が語った目的はトーキンとビルへの復讐。2人にこれ以上とない絶望と恐怖の中で死を与えること。偽名を名乗り正体を伏せ、列車に必要な人物を揃え…そして計画を実行した。

最初に行方不明になった後はサップに成りすましサップの部屋に引きこもっていた。その後、トーキンを殺害し遺体をトランクに詰め、調査が終わり誰もいないと認識させた自室に戻り潜伏していた。

アーロンに真実を暴かれた後、自殺しようとするがアーロンに復讐ではなくルークスの名誉を取り戻すべきだと説得され、自殺を思いとどまった。計画が成功してもしなくても、最後は自らの命を絶つつもりだったらしい。

【考察】
自殺も計画の内というのは、自暴自棄になって言ったわけではなく、真実ではないか。最終的に超常現象として処理させるには、自分も消えたままでトーキンの遺体も隠し通す必要がある。頃合いを見てトーキン入りトランクを持って列車から降り、トーキンの遺体を処理後、自らも人知れず命を絶つつもりだったのではないか。

計画の目的を話す時の口ぶりからするとビルへの恨みもあったよう。殺害計画にはビルは含まれていなかったのだろうか。含まれていたとすると、ビルは第四の行方不明者となっていた可能性がある。アーロンが真実を突き止めるのがあと一歩遅ければ、犠牲者が増えていた…のかもしれない。

トーキン・グスマン (演:天ヶ瀬 冬馬)

鼻持ちならない貴族階級の金満家。
犯罪すれすれの商売に手を出しているという噂もある嫌味な人物。自分以外の全ての人間を見下している選民思想を持っている。ナイトリーがロンドンで起こす予定の事業に協力しているらしい。

第二の行方不明者。ビルと同級生。スクール出身。
10年前、ビルがルークスとの共同研究を奪うに至った諸悪はトーキンだとルークスに糾弾され、逆行してルークスをナイフで殺害。遺体と血の付いたチェスの駒をスクールの裏山に埋めた。殺害前はビルにトーキンとの共同研究を盗むようにそそのかし、殺害後はルークス失踪の真実を知るビルを脅し研究を利用していた。

ナイトリー失踪時の状況を見て『(いや、別の駒に決まっている。あのチェスの駒は確かに埋めたはず)』と動揺している。この時点でルークス失踪事件と現行の人物消失事件の繋がりを考えていた様子。

ナイトリーに殺害されてから、遺体はトランクに隠されていた。

【考察】
血つきチェスの駒を見た時のトーキンの動揺っぷりからナイトリーの『これ以上とない絶望と恐怖の中で、トーキンとビルに死を与える』という目的はトーキンに限っては達成されただろう。それが真にルークスやナイトリー自身のためになったかはともかく。

ビル・マックイーン (演:信玄 誠司)

名の知れた大学教授。有名な研究者でありながらどこか陰がある人物。
『12時のパーペチュアル・チェック』を学生時代に聞いたことがある。スクール出身。

トーキンと同級生。一人称は『俺』。
ルークスと共同研究していた。トーキンにそそのかされルークスの研究成果を盗み取り自分のものだと発表、研究者として成功を収めた。ルークス失踪の真実を知っているが、それをネタにトーキンに脅され研究を金儲けに利用されてきた。

アーロン達にルークス失踪の真実を打ち明けた。ナイトリー・サップ・トーキン、3名の失踪の状況と『12時のパーペチュアル・チェック』の都市伝説から、ルークスがトーキンと自分を呪っているのだと脅えていた。

ナイトリーの復讐のターゲットになっていた。

ナリオ・ホンダ (演:木村 龍)

日本出身の新人車掌。うっかりミスが多いお調子者。イギリス育ち。
学生時代に知った『12時のパーペチュアル・チェック』の噂をアーロン達に話してくれた。

【考察】
噂を知っているということはスクール出身か。出身かどうかは作中で名言されていない。ビル達と事件前から面識は無かった様子。

アーロンによると『12時のパーペチュアル・チェックを知る招待客やスタッフを用意することもナイトリー氏なら、可能だったはずです』とのこと。車掌に抜擢されたのはナイトリーによる計画の一環だったのではないか。

ビーン・サップ

体調が悪いとの理由で発車してから自室に閉じこもっている。ホンダによると切符の提示もドア越しで、顔を見ていないらしい。

ナイトリー失踪時にホンダが話を聞こうとしたができなかった。捜索のためホンダの代わりにアーロン達が赴いた時は応対しており、自室の捜索を許可している。

第三の行方不明者。
ナイトリーが招待した客だが、実際には列車は搭乗していない。アーロン達の調査時の応対をしたのはナイトリーであった。

【考察】
アーロン達はサップの部屋を調査する時に、応対する声は聞いている。サップの顔は見ていないのだろうか。作中の描写だと暗転した画面に応対するサップのセリフが表示されるだけである。アーロン達と会話はしているようなので、ナイトリーが変装していたのだろうか。

ルークス・ホワイト

スクール出身。ビルと共同研究をしていた。ビルに研究成果を盗み取られても、トーキンが諸悪の根源と考え、ビルを表立って糾弾しなかった。トーキンを呼び出し糾弾したが、逆上したトーキンに隠し持っていたナイフで殺された。遺体と血のついたチェスの駒はトーキンによってスクールの裏山に埋められたらしい。

公には死亡ではなく失踪扱いらしく、スクール内で『12時のパーペチュアル・チェック』により消えたと噂された。死亡(失踪)は『名探偵アーロンの事件簿』から10年前の出来事。

【考察】
ルークスは表立ってビルを糾弾しなかった。この事実はナイトリーが語った復讐の目的である『ルークスの無念を晴らし、トーキンとビルにこれ以上とない絶望と恐怖の中で死を与えること』とは一致しないのではないか。ナイトリーはルークスが失踪ではなく殺害されている真実は突き止めていたが、殺害されるに至った経緯までは把握していなかったのではないか。

ただし、ビルがルークスとの研究を独占し、ルークス失踪後はトーキンの金儲けのため研究成果を渡していたことは客観的事実である。ルークスが恨んでいたかどうか、また実際には何が起こったかは関係なく、トーキンの協力者としてナイトリーから恨まれる理由はある。

また、経緯についてはビルが語った内容であり、ビルが真実を語ったかどうかは確認のしようが無い。ルークスが本当にビルを恨んでいなかったのかも、今となっては確認できない。

もし当初ナイトリーの殺害計画にビルも含まれていたとして、ビルが語ったルークス殺害の経緯をナイトリーは事件前には知らず、そして列車内でビルが語ったルークス失踪の真実をどこかで聞いていたら…ナイトリーはどう思ったのだろうか。

【考察の考察、というか妄想】
ビルがアーロン達に語ったルークス失踪の事実を隠れてどこかで聞いていて、ビルはトーキンに脅されているだけだと知りビル殺害を思い留まっていたとしたら…? ちょっと面白い。一切描写無いけど。

レイン(演:姫野 かのん)

『12時のパーペチュアル・チェック』により失踪したと噂されている少年。

実際はスクールから転校しただけ。ハイドとジークの平穏を守るため、仲の良い友人2名と教師にしか転校の事実を伝えず、生徒たちの間に『12時のパーペチュアル・チェック』の噂を流すよう計画した。

パーペチュアル・チェック

作中ではナイトリーとアーロンがチェスで対戦し、同じポジションによるチェックが3回起こり、引き分けた。

詳しくはWikipedia先生参照。
パーペチュアル・チェック → 千日手#チェスにおける千日手

【考察】
ゲームイベント中のエリア4のフォロー無し北斗(=ナイトリー)単独のセリフが、Normal・Goodだと『チェックメイト…ふっ、私の勝ちですね』、Perfectだと『これは…パーペチュアル・チェックですか』となるのが、ナイトリーの計画を示唆している。

チェスにおいては不利な側が勝負を引き分けに持ち込む際に用いる常套手段…らしい(千日手とは (センニチテとは) [単語記事] - ニコニコ大百科『その他ボードゲームにおける千日手』の項目参照)。

不利な状況というのは、ナイトリーにとって友人ルークスの研究成果が奪われ、殺害され、殺害された事実そのものすら隠蔽された状況を暗喩しているようである。どれだけ手を尽くしても最後は引き分けることしかできない、というのが切ない。アーロンが諭したとおり、ナイトリーが本当にすべきことは復讐を成すこと(=パーペチュアル・チェック、引き分けること)ではなく、ルークスの名誉を取り戻すこと(=チェックメイト、勝つこと)だった。

12時のパーペチュアル・チェック

『時計の針が12時を指した時、チェスでパーペチュアル・チェックの盤面を作ると異世界の扉が開き、中へ引きずり込まれる』という都市伝説。『名探偵アーロンの事件簿』から30年ほど前にレインという生徒が実際に消えたらしい。

発端はレイン達が創作しスクール内に広めた噂話である。目的はハイドとジークが一緒に過ごせるように、生徒たちを寮長室に近寄らせないようにすること(ジークの存在は家庭内で秘匿されており、存在を公に知られ2人が引き離されることを避けたかった)。夜になるといつもハイドとジークが寮長室で仲良くチェスをしているのを見てレインが思いついた。

【考察】
レイン達がハイドとジークを守るために作り出した優しい嘘である。それがルークス殺害の隠れ蓑になり、ナイトリーの復讐にも利用されたのは何とも言えない虚しさがある。レイン達はこうなることを望んでなどいなかったであろう。

しかし『真実を隠すため』という利用目的は同じである。
レイン達はハイドとジークの真実を探り当てたが、その真実は隠すことにした。
アーロンも人物消失事件の真実を探り当てたが、その真実は暴かれるべきだった。
どちらの真実も『12時のパーペチュアル・チェック』で隠されていた。

血痕がついた古びたチェスの駒

ナイトリー失踪時に彼の自室に落ちていたもの。アーロンの観察によると、血痕はかなり古いものとのこと。

【考察】
ナイトリーが乗車前から予め血痕をつけ用意していたものと考えるのが妥当か。

しかし、ナイトリーがルークス失踪の真実を突き止めている事を考えると、ひょっとしたら本当に血痕はルークスのものかもしれない。ルークスの遺体と一緒に血痕がついたチェスの駒が埋められた真実を知らなければ、列車内の失踪時の状況に血痕のついたチェスの駒を残そうなどとは考えないはずだ。
(それなら遺体発見した時点で該当の機関に知らせて真実を明るみにしろよと思うが、それだと作中ストーリーが始まらない)

スケッチブック

ナイトリーが失踪した後、彼の自室でシューティが見つけたもの。「Don't forget(忘れるな)」という文言が書かれていた。スクールのシンボルマークが描かれており、カードイラストでレインが所持しているスケッチブックと同デザイン。

【考察】
ナイトリーがスケッチブックを自室に残した意図は作中で明言されていない。復讐の目的から考えると「Don't forget」はトーキンとビルへのメッセージだったのだろうか。

『スクールのシンボルマークが描かれたスケッチブック』
『「Don't forget」という文言』
『12時のパーペチュアル・チェック』
『血のついたチェスの駒』
この4つを提示すればトーキンとビルにルークス失踪と現行の人物消失事件との結びつきを感づかせることができるはずだ。

とはいえ、スケッチブックを発見したアーロン達が文言をトーキンとビルに伝えたかどうかの描写はない。ナイトリーがスケッチブックにどのような役割を持たせたかは不明である。ナイトリーが意図した通りに機能しなかった可能性もある。

簡易時系列

①30年前:レイン転校。『12時のパーペチュアル・チェック』の噂がスクール内に広まり始める。

②10年前よりちょっと前:ルークスと共同研究していたビルが、トーキンにそそのかされ研究を独占。ビルは研究者として成功を収める。

③10年前:ルークス失踪。『12時のパーペチュアル・チェック』により失踪したと噂される。ルークス失踪の真実を知るビルがトーキンに脅されて研究成果を金儲けに利用され始める。

④10年前よりちょっと後:ナイトリーがルークス失踪の真実を突き止め、計画を練り始める。

⑤現在:作中ストーリー

【考察】
ビルはスクール在学中に研究者として成功したということだろうか。

事件後の犯人(ナイトリー)の行動

①自室で血痕のついたチェスの駒とスケッチブックをセッティングして悲鳴を上げる。すぐに自室を出てサップの部屋に行ってサップに成りすます。

②サップの部屋を調査しにきたアーロン達を応対。部屋を捜索させ何もないことを提示する。

③サップの部屋を出て、自室に戻っていたトーキンを殺害。遺体をトランクに詰め、調査済であるナイトリーの自室に戻って潜伏する。

④どこで聞いていたのかはわからないがアーロンの推理を聞きつけ自白する。

【考察】
ビルも殺害計画のターゲットになっていたとしたら、トーキンより先にビルが自室に戻っていたらビルが第二の行方不明者になった可能性もありうる。

犯人(ナイトリー)は自室を再調査されたらどこに隠れるつもりだったのか

【考察】
・『12時のパーペチュアル・チェック』を知っている人物が列車内に多い
・列車内の乗客の多くを招待したのはナイトリー
・アーロンにチェス対戦を持ちかけてパーペチュアル・チェックしたのもナイトリー
・この状況を作れるのはナイトリーだけ
人物消失事件のトリックを暴くまでもなくナイトリーは怪しい

犯人はナイトリーと断定される前でも、遅かれ早かれナイトリーが潜伏している自室は捜索されたのではないか。そうなったら彼はどうするつもりだったのか。

『誰もいない』と思わせている部屋なら他にもある。サップ行方不明後に捜査済となったトーキンとサップの自室である。ナイトリーの自室が捜査される可能性があることを考慮していれば、1つの部屋に留まらず状況に合わせて移動するつもりだったのかもしれない。(車内の移動時は変装とかして)

犯人(ナイトリー)が証拠残し過ぎ問題

こんな手間のかかる見立てやる必要ある?証拠残しすぎじゃない?探偵のためにわざとやってんの?と思わせるような事件を起こす犯人。アーロンにも「ルークスはナイトリーやサップの消失には関係ない」と冷静に判断されてしまっている。なぜあのように、共通の失踪時の状況を作り出す必要があったのか。

【考察1】
ナイトリーは『12時のパーペチュアル・チェック』や『ルークス・ホワイト』のキーワードを関係者が思いつくような手がかりをあえて残した。それはアーロンが犯人の正体を探る手がかりになってしまった。

しかし、それらのキーワードを散りばめることはナイトリーにとっては犯人を知られるリスクを負ってでも必要な仕掛けだったのではないか。

ナイトリーは最終的に完全犯罪にするつもりだったようだが、それは本来の目的ではない。彼の目的はただトーキンとビルを殺害することではない。

彼の復讐の目的は『ルークスの無念を晴らすこと』であり『トーキンとビルにこれ以上とない絶望と恐怖の中で死を与えること』。そのためには、トーキンとビルに『ルークス失踪の真実』を思い起こさせる仕掛けがどうしても必要だった。「なぜ自分が殺されなければいけないのか」その理由を2人に理解させた上で殺さなくてはいけなかった。

北斗が役作りのため、特に復讐をテーマにした本を読み漁っていたのは、ナイトリーの真の目的を考慮したゆえだろう。

インパクトのあるキャッチーな見立ては読者の興味を引くが「なぜ、こんな用意が面倒で沢山証拠が残ってわざわざ探偵にヒントを与えるような非効率的なことを犯人はしたんだ」という疑問も同時に生じる。その辺の疑問を回避しているのではないかと思う。

【考察2】
人物消失トリックが見破られない限り犯人は安全圏にいたため強気だったのではないか。
・『12時のパーペチュアル・チェック』を知っている人物が列車内に多い ←偶然で話が付く
・アーロンとナイトリーがチェス対戦してパーペチュアル・チェックになった ←偶然で話が付く
・列車内の乗客の多くを招待したのはナイトリー ←意図されている
偶然と偶然と意図が重なり『この状況を作れるのはナイトリーだけ』とアーロンは推測した。名探偵でなくても察しの良い人なら気づく。

ナイトリーは自分が犯人だと特定されない自信があったのではないか。なぜならナイトリーは列車内から消失している。呪いという超常現象でないなら、いないとされる人物がどうやって2人目以降を消すことができたのか。被害者になることで犯人候補から逃れていた。どれだけナイトリーが怪しくとも、消失トリックを解明し居場所が突き止められなければ『犯人はナイトリー』と決定することができない。

『深緑のGymnasium』でレイン達が作り出した『12時のパーペチュアル・チェック』は2人で行う必要は無い。1人で行っても条件に当てはまることになっている(失踪したのがレイン1人だけで良いように、またハイドとジークが2人でチェスをしていても良いように、どちらの状況にも当てはまるよう1人または2人という条件を付けたと思われる)。ルークスの場合もルークス1人だけが失踪した。10年前のスクール内でもレイン達が作り出した『12時のパーペチュアル・チェック』の発動条件は変わっていないようである。

ナイトリーも1人か2人で行えば良いという条件は知っているはずだ。それでも対戦相手にアーロンを選び、2人で『12時のパーペチュアル・チェック』を行ったのはナイトリーという人物が確かに列車に乗っていることを印象づけるためのようにも思える。

アーロンの存在がナイトリーの計画に含まれていたかは不明。アーロンは事件を解決した帰りに列車に乗ったため車内の事件に遭遇したのは偶然と思われるが、ナイトリーがどこまで把握していたかは描写なし。

 

参考:イベント2019/名探偵アーロンの事件簿 ~チェスピースの指し示す真実~- アイドルマスターsideM Wiki*



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